水槽・設備

スドーサテライトとは?産卵箱との違いや種類と使い方|熱帯魚の飼育

熱帯魚を飼育する上でサテライトが人気。

これまで、グッピーの出産に活躍したのは産卵箱でした。

多機能産卵箱 繁殖隔離ボックス 孵化機 インキュベータ 水槽 孵化 産卵器 水族館アクセサリー 水族館熱帯魚用 ダブルフローリング

従来の産卵箱は水槽内に取り付ける。

目的は主に出産・隔離・稚魚の飼育など。稚魚が食べられる恐れを防ぐには抜群の効果がありまして、今では種類も豊富。機能も充実してます。

サテライトを使用すると元には戻れなくなるくらい便利。

サテライトは外掛け式の産卵・飼育ボックス

スドー サテライトL (外掛式産卵飼育ボックス)

株式会社SUDOのスドーサテライトが有名

サテライトは外掛け式の産卵箱で水槽の外に引っ掛けて使うタイプエアーポンプとホースを接続することで、エアーの力で水槽水をBOXの中へとくみ上げます。サテライトの水が満タンになれば水槽内へと勝手に戻る仕組みです。

こうして水槽の外に設置されたサテライトですが、水は常に循環した状態になります。そのメリットはとても大きい。

メリット

  1. 外に取り付けることで水槽の中に圧迫感がなくなり広くスッキリとして見える。
  2. 循環することで水質と水温が水槽内と同じになる。別途でヒーターやフィルターがいらない。
  3. エアーで水を押し上げているので酸素を含んだ新鮮な水がBOX内に入り続けることになる
  4. 観察しやすい。水槽外にあることで容易に中の様子を覗くことが可能で餌やりも楽。

水槽外に取り付けても水槽内と変わらない環境を保てるのは、様々なメリットを生み出します。

デメリット

たまに聞く問題としては水温について。循環はするけどエアーポンプの力はそれほど大きいものではなく水の供給量は少なめです。

そこで水槽とサテライトに若干の水温の差ができる。という問題です。

これらは実際に使っている感想を記載しますね。

水槽内とサテライト両方に水温計をつけて丸1年観察しました。そこから暑い夏や寒い冬でも温度差は1度未満という結果を得てます。
ただし、極端に室内が暑すぎたり寒すぎる中での計測ではありません。また、サテライト内への供給量が少なすぎると循環機能が乏しくなり、温度差が生まれる可能性は否定できません。

もう1つはサテライト内へ水を送るエアー音がうるさいことで、気になる人はもの凄く気になるかもしれません。

音の減少と水の供給量は対策できるので、下記を参考にしてみて下さいね。

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使途がかなり豊富

使い道は多彩ですが人により異なります。感覚的にはもう1つ小型の水槽が横についてるようなもので、そこではアイディア次第でアレンジできます。

当たり前に産卵箱と使うも良し。生まれた稚魚を成長するまで見守るも良し。

  • 弱った魚を隔離
  • 気性の荒い魚の隔離
  • 観察のため
  • 水合わせ
  • トリートメントスペース

簡単なものであれば水草も育成できます。

ろ材を入れればちょっとしたサブフィルター替わりにも。砂や水草を入れれば小さな第2水槽が誕生、その別空間で何かを育てるのも面白い。

ちなみにですがサテライトから水槽への排水口は、魚種(サイズ)によって脱出される可能性があります。グッピーの稚魚、稚エビはたまに逃げることがありました。

初期装備のパーツでは溝が大きいためです。

対策としてオプションパーツであるスドーサテライトグレードアップセット2が販売されてます。

スドーサテライトは5種類

  1. サテライト
  2. サテライトS
  3. サテライトM
  4. サテライト・スリムS
  5. サテライト・スリムM

正直、サテライトスリムに関しては奥行き9,5cmは狭すぎると思いました。これだと自由がきかないのであまりお勧めはできません。

基本的には大きさの違いと考えて正解ですがLだけは多目的ボックスとした扱いとなっていて自由度が高いです。

3種類の違いを説明しますね。

スドーサテライト

サテライトの画像

W17×D13×H13 水量1.2L

別途必要なものはエアーポンプとエアーチューブのみその他はセット内容のもので簡単に設置から作動までできます。(3種類同様)

付属のセパレーターは産卵のとき以外は取り外して使うことができ、このサイズは中間のタイプで使いやすいです。

スドーサテライトS

サテライトS画像

W10×D13×H13.5 水量0.7L

サテライトSはかなりコンパクトですが不思議と狭く感じません。出産が1匹であればこのサイズで十分だと思います。

水流の影響を心配しましたがそれも不要でした。吸水自体にそこまで勢いはないのでBOX内でくつろぐ余裕もあります。

スドーサテライトL

サテライトLの画像

W27D15H14 水量2L 

Lのみ仕様が少し異なり仕切り版が2個付いてきます。部屋を2~3個に区切ることができてその使い方はさまざま。

仕切り板を1枚使った2室
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仕切り板を2枚使った3室
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産卵時に必要なセパレーターはないので、しっかり稚魚を保護したい時はこれを使うべきではないと思います。(SかMがおすすめ)

ただ、仕切りには細い溝がたくさんあり生まれたばかりの稚魚は通り抜けれます。このLサイズで出産した場合、稚魚の生存本能で別室へと逃げることも可能ですが…。

最大の特徴は大きさ

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比較してみるとその違いがはっきりと。

サテライト 17×13×13cm
サテライトS 10×13×13.5cm
サテライトL 27×15×14cm

横幅27cmは30cm水槽に近いですよね。使ってみて思うのはサイズは大きい方が使い道がそれだけ増えるということ。

まとめ

以上がサテライト、S、Mを使ってみての感想です。スリムS、Mは殆ど使用したことがないので記載してません。

サテライトを初めて使った時は驚きました。

こんなに良いものが存在したのかと。飼育者であれば1つは所持して損のない商品です。それがいま必要なくとも。

また、先に記載したサテライトの音問題で悩む人は少なくありません。購入をお考えでしたら先に仕様と対策も検討するべきかと思います。

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チューブに繋いだこちらからエアーがでますがポコポコと音がします。これを不快に感じる方が非常に多いです。

  1. 別売りのグレードアップセット
  2. スポンジフィルターとの結合

対策として2点すすめてます。詳しくはこちらに。

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水槽の設備も飼育する経過で少しづつ増えますよね。あ、これいいなぁ、あれもいいなぁと。

その中でもサテライトは性能が良く手頃な価格だと思います。素敵な熱帯魚ライフを送りたいものですね。

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