パンクはいつも突然やってきます。
ある日、運転中に聞き慣れないシュルシュルという音が外から聞こえました。タイヤの回転に合わせてずっと鳴っていたんです。
「何かタイヤに絡まってるのかな?草でも巻きついたかな?」と、息子と一緒に笑いながら話していました。
でも、数分後にハッと気づきました。
「これ、エア漏れの音じゃないか?」
その瞬間、笑いは消えました。
ちょうど目的地に到着したのでタイヤを確認すると、案の定、タイヤは完全にぺちゃんこに。まさに絶望的な光景でした。
スペアタイヤの搭載は義務付けされていない
以前はスペアタイヤの搭載が義務付けられていましたが、現在では規制が緩和され、その義務がなくなりました。最近の車では、スペアタイヤがオプション扱いになっていることが一般的で、当然のように私の車にもスペアタイヤは搭載されていませんでした。
その理由はいくつかあります。
- タイヤ交換ができない人が多い
- スペアタイヤを使わないまま廃棄されるケースが多い
- 燃費向上のための車両軽量化
- 24時間対応のロードサービスの普及
- スマホなどの通信機器の普及
これらの理由を考えると、スペアタイヤが活躍する機会はますます減っていくでしょうし、規制緩和も納得できます。
パンクした場所は運命を左右する
場所だけでなく、タイミングも重要です。
例えば、休日のまったりした時間帯に自宅付近や住宅街でのパンクなら、まだ何とかなるでしょう。しかし、出勤中だったり、人通りのない場所や夜間に起きた場合は、かなり焦ります。
今回は運良く休日で時間に余裕があったものの、残念なことに周囲には人の気配がまったくない大自然の中でした。
さて、どうするか。
スペアタイヤはない。
JAFにも入会していない。
そんな状況で思い出したのが、車に積んであったパンク修理キットでした。もうこれに全てを賭けるしかありません。
余談ですが、「とりあえず策はあるし、まずは落ち着こう」と思い、私は車内から釣竿を取り出して釣りを始めました。
そもそも釣りを目的に大自然へ来ていたので、目的地には無事到着していたんです。まずは川のせせらぎに耳を傾け、心を落ち着かせようとヒーリング効果に期待しました。
そうしてしっかり落ち着いたところで、初めてパンク修理キットを手に取り、使い方を学ぶところから始めたのです。
SLIME(スライム) パンク修理キット
スペヤタイヤの代わりにパンク修理キットは人気です。付属品は
- 修理材
- 小型のエアーコンプレッサー
メリットはジャッキアップなしでも簡単に作業可能
- 修理材を空気注入口から入れる
- エアコンプで空気を注入
力を使わず2ステップで手軽に行えるため緊急用としては重宝するでしょう。
しかしデメリットも!
まず修理できるのはタイヤのトレッド面(地面につく場所)でありサイドウォール(側面)は不可能である。
あくまでも応急処置がパンク修理キッドの役目。速度制限に加えて長距離には耐えられない。そして修理材をタイヤに入れた場合、そのタイヤは修復不可能になり買い替えが必要。
タイヤ1本捨てる覚悟で使うか、ロードサービスや知り合いに頼むか考える余地がありそうですが、私は修理キットを惜しげもなく使用しました。
初の体験で失敗すれば絶望的とあって多少の不安はあるものの、作業は説明書を見ながら行えば誰でもできる簡単レベルです。
しかも初めて使ったエアーコンプレッサーが優れものだと気付く。エア圧の計測可能。これがあればエア調整しにガソリンスタンドに行く必要がありませぬ。
専用もあります↓
と、感動は置いといて再び気付いたのはパンクした箇所がサイドウォールで1cm程度の傷。これはどう考えても修理キットでは無理なやつ。
タイヤ1本をダメにして得たのは経験。
その後、助けてくれたのは妻でした。幸いにも釣り場所に以前連れてっており、今回、冬タイヤ1本を持って駆けつけてくれた天使様。
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パンクから学んだこと
スペアタイヤがない場合、万が一を考えれば修理キットはあった方が心の支えです。しかしデメリットを考える必要もあります。
例えばSLIME(スライム) パンク修理キットはAmazonで3,500円。加えてタイヤ1本を捨てることになります。JAFの会員に加入していれば状況により価格の差がでてくるので選択の余地がありそう。
エアーコンプレッサーはとても便利
パンク修理キットにもエアコンプレッサーが付属されてますが、単体で使い道が豊富なものも存在します。
これまでタイヤ交換のたびに空気圧調整をいちいちガソリンスタンドで行ってましたが、それがちょっとばからしく思えた一件。
まとめ
今回のパンク事件で色々学びました。
- スペアタイヤの搭載確認
- パンク修理キットの有無
どちらが備え付けてあるかの確認はしときましょう。自分の車に何が常備されているのか実はわかってない方も多いです。ピンチの時に慌てることがないように。
普段からいざという時のためのチェックは必要です。私のようにトラブルに合った時、対応の仕方がわからないという人も中にはいるのではないでしょうか。