「帯状疱疹が全身を一周したら死ぬ」
と思いますが、そんな話をこれまでに何度か聞いたことがありまして、意外とうわさになってるとか。
実際のとこ、どーなの?
帯状疱疹を簡潔に説明
帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルス。
ウイルスは水ぼうそうが完治しても体内に潜伏します。疲れやストレス、免疫低下などによりウイルスは再活動したのち、皮膚に現れて帯状疱疹となります。
すなわち、水ぼうそうを過去に発症した人であれば帯状疱疹になる可能性が生まれます。
主に高齢者に多く見られ患者の大半は50歳以上ですが、近年では20代などの若年層にも増加中です。予防接種の効果がきれて社会の荒波へ、疲れやストレスからの免疫低下が原因ではないかとの説もあります。
逆に30代はなりにくい世代なんですが…僕は30歳で帯状疱疹になりました。わからないものですね。
症状を簡潔に説明
チクチクした痛みから始まり最終的には帯状の水膨れになることから「帯状疱疹」と言われています。
症状が出るのは体の左右どちらか一方。稀に再発する人はいるものの、生涯一回の発症が基本。初めて体験するなんとも言えない激痛が暫く続きます。
さて本題に入ります。
帯状疱疹で死ぬって本当?
以前、知人が帯状疱疹で入院した際の話をしていて1つ気になる発言をしてました。
知人:知ってる?帯状疱疹って一周したら死ぬんだよ?いやぁ、病院の先生に言われてさぁ、俺があんまり重症化してたもんだから
先生:あなた危なかったですねぇ、一周してたら死んでましたよ
知人:って言われて。まぁ案外怖い病気ってことでしょ?帯状疱疹って、なめてたら危ないわ。俺もうちょっとで死んでたのかも。
僕も帯状疱疹の経験はあって知っていたこともある。それは帯状疱疹では死なないと言う事実。
しかし同時に不思議に思う。「病院の先生がそんなこと言う?」という疑問。だとしたらやばいんじゃないのかソレ。
ちょっと気になったので調べてみることにした。
結論。帯状疱疹では死にません
ほらほら。
ふつう帯状疱疹は体の片側だけにおこります。 両側の神経に同時にこの病気がおこれば丁度、体を一周したようになるでしょうが、 まずこの様になることはありませんし、もちろん死ぬこともありません。
引用:うえひら内科・ペインクリニック
帯状疱疹が死に至るなんて真っ赤な嘘で単なる噂に過ぎません。事実がわからないうちに次へ伝えると噂になり始めます。
ところで何故このような噂が広まったのか。
恐らく帯状疱疹が死ぬほど「痛い」からきているのでは?といった話に収まり、日本だけではなく海外にもある噂なんですと。あくまでもうわさです。
結論:帯状疱疹は一周しない。死にません。
帯状疱疹で怖いのは後遺症の方です
帯状疱疹後神経痛
ウイルスが細胞を傷つけてしまうことによって、帯状疱疹が治っても痛みが続きます。その期間は数ヶ月、もしかしたら一生付き合うことになる可能性すらあります。
また、高齢者になるほど後遺症が残る確率も高くなり、半数の人が悩まされている結果になります。
帯状疱疹では死なない。怖いのは後遺症
しかし。。
感染症の事例、更に近年の研究結果では
水ぼうそうのウイルスが引き起こす感染症、合併症は恐ろしい。
特に顔に発症するケースでは注意が必要。状態がひどければ入院も勧められることがあります。
合併症により稀に角膜炎、難聴、味覚障害、脳炎などを引き起こす可能性も0ではなく、放っておけば死に至る病気もあります。
また、近年の研究では心臓発作や脳卒中のリスクも高くなるという結果も発表されています。が、まだまだ研究を重ねる必要があるとのこと。
まとめ
ということで
「帯状疱疹が体を一周したら死ぬ?」はうわさです。
ただ放っておくと怖いです。また、全てのリスクは適切な処置で軽減します。治療が早ければ早いほど帯状疱疹後神経痛や感染症には繋がりにくいという結果があります。