私は30代で帯状疱疹になった時に初めて病名を知りました。意外と知らない人も多く、それには理由もあります。
- 生涯での発症率約20%
- 発症するのは人生で1度きり
この結果から頻繁に自分の周りで「私、帯状疱疹でしたわ」なんて会話が頻繁に持ち上がることは稀。発症して初めて知ったというパターンは実は珍しくないようです。
間違えやすいにも2通り。
まず初めて発症すると謎です。病名そのものを間違えやすく、病院もです。私は迷った挙句に内科へ向かうという無駄なことをしてます(・_・;)
というわけで、本日は帯状疱疹の体験談を話していきます。いつか誰かの役に立つことを願って。
気付くと右のあばら付近が痛かった
ある日ふと気付くと右のあばらなのか、肺の辺りが痛かった。それが皮膚なのか体内の痛みなのかは判断がつかない状態でした。
この段階でわかったことは1つだけ。
動くと痛い
幸いにもなんか痛いなぁ程度だったので普通に出勤。この時は深く考えることはありませんでしたが、状態は次第に酷くなっていきました。
2~3日も経つと朝、布団から自力で起き上がることが困難にまで。少しでも力を入れようものなら激しい痛みに襲われ、苦痛に顔を歪めながらなんとか立ち上がり出勤し、1日を過ごすだけでも厳しい状態になってました。
痛みを感じて4日後くらいに、ここである異変に気付く。痛いと思っていた付近にブツブツとした赤い発疹を発見。
触れると激痛。
と妻に聞いてみたものの、この頃は体の中が痛いという感覚で発疹とは無関係であると思い込んでいました。
1週間も経つ頃には働くことが限界。少しでも動けば刺すような痛みと、発疹も尋常ではなくなってました。もはや服を着ているだけで痛いのです。
発症から1週間。限界を感じて病院へ。
仕事を休めないのが理由で自然治癒を願いましたが、日を追うごとに悪化する痛みに限界と不安を感じるように。
ここでようやく仕事を休んで病院へ行きました。
ここまできても何が原因かさっぱりわかっていなく。出した1つの答えが肺の痛みで内科に行くこと。
完全に誤った答えを導き出しました。
内科に到着
こうして触診してレントゲンを撮り、先生は少し困惑していたように見えた。別室に連れて行かれ、ベッドに上がり、服を脱いだところで看護師さんが僕の発疹に気づく。
あ!
先生も同じ反応です。
これ帯状疱疹ですよ。良く見て下さい。水膨れが帯状になってきてます。間違いありません。
皮膚科へ行って下さい
帯状疱疹とわかった途端、先生は急に冷たくなったように感じた。
こうして皮膚科で受診
皮膚科で貰ったのは2つの薬
- 抗ウイルス薬
- 鎮痛薬
抗ウイルス薬は痛みがなくなっても1週間は飲み続けます。完全にウイルスを撲滅させるのがとにかく大事で最後まで気を緩めてはいけません。
驚くことに今まで悪化する一方だったその痛みは、薬を服用した次の日から快方に向かい約1週間で全く気にならない程にまで回復。
さすが病院です。
早く行くべきでした。
ということで、帯状疱疹についてもわかりやすく簡潔に説明。
帯状疱疹とは
初期段階ではチクチクした痛みしかないので原因がつかめないことが多いです。数日後、痛みのある付近に赤い発疹が現れると要注意。最終的に帯状となることが多いので帯状疱疹と呼ばれています。
なお、体の左右どちらか一方に発症。上半身に多く、更にその半数は胸部や腹部あたり。顔や首などにも比較的現れやすい特徴を持ちます。
ウイルスは水ぼうそうと同じ
実は帯状疱疹と水ぼうそうのウイルスは全く同じもの。
水ぼうそうは治っても実は体内にウイルスが残っています。ストレス・疲労・免疫力の低下などが原因でこのウイルスは再活動、皮膚まで達すると帯状疱疹の発症です。
なので、水ぼうそうになった人であれば帯状疱疹になる可能性があります。発症は女性に多く約3人に1人の割合。
水ぼうそうであれば移る?
水ぼうそうのウイルスならば移るのか?という疑問ですが、帯状疱疹自体が移ることはありません。しかし、帯状疱疹が水ぼうそうとして移ることはあります。故に水ぼうそうにかかったことがない人は要注意と言えます。
感染経路は患部のウイルス
水膨れが破れたり、直接触って色々な場所をぺたぺた触るのは避けた方が良いでしょう。同じお風呂に入ることや、同じタオルを使うことも控えたいところです。
発症しやすいのは40歳以上
発症する年齢は様々ですが40歳以上で全体の7割との調査結果があります。
ちなみに私は30代でしたが1番かかりにくい年代にあてはまります。これには子育て世代で水ぼうそうのウイルスと接することも多く、免疫ができるのでは?との見解も。(詳しいことは明らかになっていません。)
近年では過労やストレスが原因で20代の発症率も増加傾向とあるので、気にかけてあげると良いかもしれませんね。
気をつけたい帯状疱疹後神経痛
恐ろしいのは跡が残る可能性と、痛みが慢性的に続くケースが存在すること。
ウイルスが増殖、活発化して神経に傷をつける場合があり、数カ月、数年、数十年と痛みが続く。これは帯状疱疹後神経痛と呼ばれる後遺症です。
早期治療がもっとも大事
私のように仕事を優先にしたり、痛みを後回しにするのが1番危険。疑わしき症状が見られればできるだけ早く病院へ行くことです。
医学的にも説明されています。一般的には、治療が早ければ早いほど帯状疱疹後神経痛へ移行する確率は低くなると。
ヘルペスと呼ばれることも
ヘルペスは水泡で皮膚疾患を表します。
ヘルペスは単純疱疹と帯状疱疹のことです。
単純疱疹の代表ともされるのが口唇ヘルペスと性器ヘルペスで、頻度が高い口唇ヘルペスは唇と皮膚の境に水泡ができやすく、ピリピリと痛いのが特徴です。
また再発も起こりやすく見た目も気になる為、悩みの原因にもなり、マスクなどで対応する方も多く見受けられます。
おわりに
稀にですが再発する人も存在します。私が発症した時は仕事で重労働とストレスを抱えていたので、それが原因だったと疑われます。
職場に「帯状疱疹でした。」という報告を入れると
何ですかそれ?
と返されたので、その程度の認知度なんです。基本、生涯1度なので分かりにくく理解もされにくいのが1番の問題です。