突然こんな話を始めた我が娘
娘はファンタグレープを愛している
半信半疑だったものの、少し気になったので調べてみることにしました。もしかしたら私が知らないだけかもしれないと。
試しに直球でGooogle先生に聞いてみると
同じような質問を発見!
ここで分かったことは確かに虫は着色に使われていて、沢山ある中の着色料の1つがコチニール色素という虫から抽出されたもの。
調べてみると一部では学校でも習うようなことらしく、反面世間での認知度は低い様子。
全体的に情報が古いのでもう少し深く調べてみることに。
コチニールは虫!!
メキシコのコチニールカイガラムシなどのメスの体を乾燥させ、体内に蓄積されている色素化合物を水またはエタノールで抽出して色素としたもの。
引用:wikipedia
カイガラムシのメスを乾燥させてすり潰して、水・エタノールで抽出した赤の色素。コチニール色素は別名カルミン酸色素とも呼ばれてます。
(虫そのものが入っているわけではなく、あくまでも色を抽出したもの)
コチニールカイガラムシはメスの体長3mm、オスはその半分程度のアブラムシのような姿。
体に色素成分を含んでいるので古くから染料として使われていて、それが世界で着色するために使われるようになり、日本もそのうちの一国です。
気になる方は画像で→こちら
コチニール色素は現在でも使われている?
ネット上でコチニール色素が使われている飲料を探したところ、有名なところで下の3点を発見したので調べてみました。
- ファンタグレープ
- リボンナポリン
- ファイブミニ
ファンタグレープ
着色料はカラメルとアントシアニン
着色料の中では1番有名で使用量も多いカラメルと、食用植物に存在するアントシアニン。過去のことは公になっておらず、現在ではこの2種類が使用されています。
リボンナポリン
パプリカ色素
パプリカやトウガラシから抽出したもの。2017年のリノベーションで色素がコチニールからパプリカ色素に変更。最近まではコチニール色素が使用されていたことになります。
リボンナポリンは好きな炭酸飲料の1つなのですが、最近までコチニールが入っていたようです。。
ちなみに北海道限定ですリボンナポリン。
ファイブミニ
トマト色素
オレンジ色からピンク色にチェンジ。こちらも2017年のリニューアルで「FIVE MINI」から「Five-Mini」へ変更。この時にコチニール色素からトマト色素に変更されたのでした。トマトの赤い色素はリコピン。
同じようなタイミングで変わっているものの、確実に使われていたコチニール色素の形跡あり。コチニールは本当に虫の色で、飲料に当たり前に使われていることが分かりました。
しかし現在ではコチニール色素は減少しているとも言えます。その理由はアレルギー症状によるものでしょうか。
コチニール色素が原因でアレルギー反応の可能性
コチニール色素を抽出する際にタンパク質を完全に取り除けていなく、そのタンパク質に反応してアレルギー反応を起こす可能性がある。
実際に報告例もあり2012年には消費者庁が「コチニール色素に関する注意喚起」を公表している。
目的が着色であるだけに摂取量は少なく症例は少ない。しかしコチニールやカルミンに限らずアナフィラキシーには十分注意したいところ。
同2012年には米国のスターバックスでストロベリー・フラペチーノが問題となっていた。綺麗なピンクを表現するのに使用したのはコチニール色素。
その事実もは公になり、結果として「全面的に廃止する」と公言。その理由は「消費者の期待に反していた」というもの。
さぞかしクレームが多かったでしょうね。
減少傾向。されど全てではないのが現状。
理想とした色を求めるため、または生産上の都合。問題は残されており完全撤廃はなかなか難しそう。
今回飲料水で調べてみましたが極々一部にすぎません。鮮やかな赤やオレンジを表現するためには今でも多々使われています。
例えば化粧品、口紅等。食料品のハム、カマボコ、ソーセージなど様々です。
おわりに
なんとなく、うちの冷蔵庫を開けた。
そしてハムやソーセージを手に取ってみる
そしてそこには
コチニール色素と表記されていた(ソーセージ)
これまで何もわからなく食べていたので、知ったからといって何もかわらないと思う。ただ世の中には調べなくても良い事はありそうだ。
今回はファンタグレープの調査。目的は達成されたのでそれでじゅうぶんです。