数年ぶりに新しいポータブル電源を使ってみて扱いやすさにびっくりしています。最先端はこんなに素晴らしいパフォーマンスをしてくれるのですね。
今回のレビューはポータブル電源EcoFlow RIVER Pro(エコフローリバープロ)
めちゃくちゃ使い勝手の良いポータブル電源で私はかなり気に入ってます。緊急時のみでは勿体なくアウトドアでも活躍してもらう予定。
AC出力が3つもあるので自宅でもコンセントがない場所に持っていくと便利です。
重さ7.6kg。大人1人で片手持ちできるサイズでありながら720Whの大容量。
720Whと言われるとピンときませんが、一般的なスマホの充電1回分は10~15Whほど。約60回の充電が可能です。
1200Wまで電力を供給できるパワーではTVや小型冷蔵庫、ドライヤーなどの家電が使えます。
極めつけはこんなに大容量でもEcoFlow独自開発の「X-Stream充電テクノロジー」で1時間以内に80%も充電される。
私が思うポータブル電源の大きな弱点は、膨大なバッテリー容量を満たすための長い充電時間だったために1番嬉しいのがこれかも。
安心のブランド「EcoFlow」
先に紹介しますとEcoFlow Technology(エコフローテクノロジー)は2017年に設立したポータブル電源の最先端企業です。
創立メンバーは電源開発事業部のトップやドローンで有名な元DJI社員を含むたった4人で、現在では従業員1000名を率いるまでに成長。
- 2019年にはEFDELTAのクラウドファンディングで日本国内市場歴代1位の2.8億円の支援を獲得。
- 2020年のEcoFlow RIVERシリーズはMakuakeで歴代最高応援金額を更新、前人未到の5億円を突破。
という実績のもと安心して使えるポータブル電源ブランドです。
公式サイト:https://jp.ecoflow.com/
現在では日本のAmazonや楽天に公式ストアをおいてそれぞれ絶大な評価を得ています。
EcoFlow RIVER Proの製品概要
さて、ポータブル電源「EcoFlow RIVER Pro」が届いたので早速開封!といきたいところですが製品の特長を端的に説明させて下さいね。
EcoFlow RIVER Proは容量720Whのポータブル電源。
USB-AとC、シガーソケット、DC、AC含めて最大10台にもなるデバイスの同時充電を可能とします。
定格出力は600Wでミニ冷蔵庫や扇風機、TVなどの家電を動かし、さらにX-Boost機能を使えば最大出力は1200Wに倍増。
またX-Streamテクノロジーにより720Whの本体充電がとにかく高速で、0~80%への充電はなんと1時間以内、フル充電まで1.6時間で完了します。
見やすく分かりやすいディスプレイ
1200Wまでの高出力な家電が使えて、本体の充電は約1時間で80%、もう1つおすすめポイントをあげればディスプレイの情報が最高に分かりやすい。
充電残量が1%単位で分かり、家電を使えば出力や使用時間まで表示されるのです。
容量720Whを2倍にアップ
EcoFlow RIVER Proは別売りの専用エクストラバッテリーとの接続で元々の容量720Whから1440Whに増加が可能。
購入してから容量がもう少しあれば、、といった場合にも簡単にご自身で対応できます。
充電方式が豊富
本体への充電方法が多彩。
AC充電では満充電まで約1.6時間、シガーソケット充電では約8時間です。
ソーラー充電は220W両面受光型ソーラーパネルで約4~8時間、160Wソーラーパネル1枚で約6~12時間、110Wソーラーパネル1枚で約9~12時間。エコーフローでも販売されてます。
最後に発電機からの充電、約1.6時間を含めて4Wayの充電方式。
アプリ操作が可能
iPhone、Android対応のEcoFlowアプリをダウンロードすれば、ペアリングしてポータブル電源の遠隔操作も可能です。
ポータブル電源の状態が分かりやすいのもメリットですが、静音モードやX-Boostのオンオフなど、アプリでしか行えない機能も。
ファームウェアアップデートもあるのでダウンロード推奨です。
- 1200Wまでの家電が使える
- 1時間以内に80%充電、1.6時間で満充電
- 容量720Whから1440Whに増加可能
- シガーソケット、ソーラーパネル充電可
- アプリ操作に対応
EcoFlow RIVER Proのスペック
製品名 | RIVER Pro |
---|---|
容量 | 720Wh |
重さ | 7.6kg |
サイズ | 28.8×18.5×25.3cm |
充電時間 | 1.6時間 |
定格出力 | 600W |
最大出力 | 1200Wまで |
出力 | AC×3 USB-A×2 USB-A急速充電×1 USB-C×1 シガーソケット×1 DC5521×2 |
保護機能 | 過電圧保護・過負荷保護 過熱保護・短絡保護 低温保護・低電圧保護・過電流保護 |
パススルー | 〇 |
寿命 | 800回以上 |
カラー | サイバーブラック |
保証期間 | 24ヶ月 |
価格 | 79,800円 |
EcoFlow RIVER Proのレビュー
パッケージ内に緩衝材でしっかり保護されて届きます。
付属品はRIVER Pro本体、1.5mAC充電ケーブル、1.5mシガーソケット充電ケーブル、専用ソーラーパネル充電ケーブル(MC4-XT60変換用)、DC5521-DC5525ケーブル、取扱説明書&保証書。
丈夫で安定感のあるハンドルのおかげで7.6kgでも思ったより持ちやすい。
とはいえズッシリくるのでこのポーズは腕が痺れます。
外観
カラーはサイバーブラックのみ。表面には軽い樹脂素材が使われてますが、そうも見えない重厚感で高級感あります。
デザインや色遣いが秀逸で見た目はおしゃれでかっこいい。
私はどんなに性能が良くてもデザインに拘るタイプなので、双方を備えるEcoFlow RIVER Proはかなり好み。
左から弱・強・SOSに切替できるLEDライト、その下にWi-Fi接続に使うloTボタン。
100W出力のUSB-Cポートが1つ、USB-Aポートが2つ、18Wの急速充電をサポートするUSB-Aポートが1つ。
シリコン蓋を外すと現れるシガーソケット出力ポートに、DC出力ポートが2つ。下のスイッチをオンにすると使えます。
中心にはクリーム色の電源ボタン。
側面には100VのACコンセントが3つ。こちらも使用時にはオンにするボタン有り。
その下には別売りになる専用エクストラバッテリーを接続するための容量拡張ポートを搭載。最上部に冷却ファンが付いてます。
反対側には本体充電のためのポートを集約。
カバーを持ち上げるとAC充電入力ポート、充電過負荷保護スイッチ、アース接続ポート、ソーラーパネル/シガーソケット充電入力ポートが使えます。
底面には4隅に滑り止め。
外観の説明はこんなところで背面には何もありません。
液晶ディスプレイの表示
ポータブル電源の状態がすぐに分かるディスプレイ最高です。
- 左には充電/放電可能時間(時間と分単位で表示)
- 真ん中は充電残量で周りには環状アイコン(満充電時は綺麗な丸になります)
- 右には現在の入力と出力のワット数
今は何もしてない状態なので充電残量が12%とだけ分かります。
さらに下にはアイコンが表示され、DCボタンを押すと「Car」、ACボタンを押すと「60Hz」50Hz/60Hz対応です。そのほかアイコンの組み合わせによって過負荷となるモジュールを表示します。
試しにLEDライトボタンを起動させてみますと、
出力1ワットで残り82時間使えますよ~って教えてくれます。
これをライト(強)にしてみると、
出力3ワットであと27時間使えますよ~に変わります。超わかりやすい。
ちなみに使用時間は現在Hours(時間)ですが1時間を切るとMins(分)に切り替わります。
本体の急速充電
ポータブル電源ともなるとごついACアダプター必須でしたが、こちらX-Streamテクノロジーのおかげですっきり。地味に凄いことです。
入力577ワットで現在の充電残量は14%、完了まで1時間~と表示されてますが、1時間を切ると分単位で把握できるようになります。
それにしても14%から1時間少々で満充電になるとはそこいらのモバイルバッテリーより早いですよ。。
ポータブル電源を簡潔に説明するとAC電源搭載のモバイルバッテリー大容量版で、モバイルバッテリーでは給電できない100W以上の家電も動かせる。
色々考えるとX-Streamテクノロジー凄すぎます。
セット内容のDC5521-DC5525ケーブルを使い、車内のシガーソケットから充電してみました。
入力89ワットで残量21%から完了まで「6時間~」と。車内でもこのスピードなら満充電にして出掛けなくても良さそうです。
AC充電:満充電まで約1.6時間
シガーソケット充電:満充電まで約8時間
EcoFlowアプリ
iOS・Android対応、EcoFlowアプリのダウンロードで遠隔操作が可能です。本体の液晶ディスプレイがそのままスマホ画面から確認できるのと、DCやACのスイッチもスマホからオンオフできて便利です。
本体からではできない機能もあり、AC充電低速モードで負荷を抑えたり、X-Boostモードのオンオフ、液晶ディスプレイ待機時間の設定なども行えます。
ファームウェアのアップデートもあるためダウンロードをおすすめします。
実際の使用感
そこまで一気に使うケースはほぼないと思いますが、EcoFlow RIVER Proは最大10台同時充電が可能でございます。
スマホ、タブレット、PC、イヤホンなどは同時でもまだまだ余裕。
Type-Cの100W出力にType-Aの急速充電もあるため、わざわざACにアダプターを使う必要もありません。
サーキュレーターは弱モードで24ワット、残20%であと5時間使用できる様子。強にすると45Wで3時間と表示されました。
どうせなら残量100%でやるべきで、、後から検証すると強モードでも約20時間の使用が可能でした。
サーキュレーターのパワーも自宅コンセントと変わらないので、キャンプ中に使えるのは最高です。
続いては問題になる1200Wドライヤーをお試し。こちら弱だと431ワットで普通に使うことができました。
が、強モードの1200Wは果たして。
602ワットで残り9分の表示(満充電で1時間以上使えます)。X-Boostモード機能が働いて1200Wの家電を600Wに抑えて使うことができる。
ただドライヤーの使用感は弱より少し強めで強より弱めになります。
MAXパワーでは使えないけど過負荷にならずに使わせてくれるのがX-Boostモードの良いところ。
ちなみに1200Wまでの製品が全て使えるわけではないので、屋外で使う場合は予めテストしておくと安心です。
アプリでX-Boostモードをオフにしてみた。見えますでしょうか?赤文字でOVERLOADが表示されて使用不可に。
ちなみに本体の充電をしながら給電できるパススルーに対応しています。
デバイスの充電くらいなら全く問題ありませんが、パススルー中はX-Boostモードが効かないので高出力の家電は控えたいところです。
X-Streamテクノロジーを検証
本体充電を使い切ったのでX-Streamテクノロジーを実際に検証してみます。
本来、0%と100%は好ましくないので使い切る前と満充電の前に停止するのがベストで、バッテリーへの負荷を軽減できます。
緊急時用に眠らせておく場合でも半年に1度は充電しましょう。
↓ 1時間後 ↓
なんと87%まで充電されてます。恐るべしX-Streamテクノロジー。
残りの13%に33分かかるとのことで、制御されてゆっくりと安全に充電を完了させてくれるようです。
↓ 約30分後 ↓
ふと見ると無事に充電が終わってました。
ディスプレイの表示も正確で文句なし。
ことあるごとに役立つ液晶ディスプレイですが、普段使う家電の出力が分かるのは思ったより使えますね。
この空気清浄機って電気代これだけ?とか、意外と消費していた加湿器の存在が明らかに、、など。色々と試すのも面白いです。
EcoFlow RIVERシリーズの比較
EcoFlow RIVERシリーズの中でも今回のRIVER Proは最大容量を備えます。
RIVER:288Wh(39,600円)
RIVER Max:576Wh(63,800円)
RIVER Pro:720Wh(79,800円)
基本性能はほぼ同じですが、バッテリー容量に対して比例せず軽量化されている印象です。
違いをあげればこの容量と重さに価格。加えて容量を2倍にできる専用エクストラバッテリーはRIVERとRIVER Proの特権です。
まとめ
ということで、圧巻のポータブル電源EcoFlow RIVER Proでした。
自宅でもフル活用したい場合にはさらに大容量をおすすめします。(DELTA Proとか最強ですがお値段も最強で手が出ません。)
が、EcoFlow RIVER Proはコンパクトでいつでも使えて緊急時や2~3泊のキャンプには最適。
安心のブランドなので類似したスペックの製品の中でも選んで間違いない製品です。