ロボット掃除機のUltenic D5S Proを使ってみたのでレビューです。
あまり聞き慣れないメーカーですよね。調べてみたところUltenic(ウルテニック)は中国の深センで2021年に設立された新興ブランド。
製品はまだ少ない家庭用電化製品ブランドですが、日本ではAmazonを中心に掃除機メインで展開しています。
今回使ったUltenic D5S Proは吸引と水拭き両用モデル。吸引力3000Paのパワーに加え、5つの清掃モードを搭載したスマートホーム対応のロボット掃除機です。
お値段は25,990円。商品ページよりクーポンがあり実質2万円切りはかなりの低価格。格安モデルでもここまできたのかと唸らせるデキでした。
てことで使っていきます。
Ultenic D5S Proのパッケージと付属品
しっかりした専用パッケージに入ってます。
まずは開封していきますね。
1つ1つ丁寧に包装されて詰められてます。
付属品たち。
・本体
・充電ベース
・ACアダプター
・水タンク
・リモコン
・水拭き用モップ
・サイドブラシ×4
・清掃ブラシ
・境界テープ
・単4電池×2
・説明書
Ultenic D5S Proは禁止エリアの設定はできませんが、境界テープを床に貼ることでロボットの侵入を防ぐことができます。
充電ベースの背面には余分なコードを収納できるスペース有り。地味に助かる設計です。
鏡面仕上げの綺麗な外観
見た目、控えめに言って美しいです。
前方には物理ボタンがあって起動、停止、充電など簡単な操作が可能。後方にはUltenicのロゴ、そしてゴミタンクが格納されてます。
上部は鏡面仕上げで周囲がハッキリと映り込む。
第一印象はとても綺麗なロボット掃除機で、これまで使ってきた中でもNO.1に高級感があります。
裏側はこんな感じ。本体電源スイッチは赤色で、最初にオンにしたらオフにすることはほとんどないのがロボット掃除機です。
付属品に4つあったサイドブラシのうち2本を指でグッと押し込めば、いつでもスタートの準備完了です。
メインのロールブラシは工具不要で簡単に取り外せるためメンテナンスは楽。
少し変わった仕様でタンクが2つ付いてきます。
1つは大容量のゴミタンク。
上部のフィルターは定期的に掃除します(予備有り)
もう1つは300mlの水タンク。
マジックテープで取り外しできる水拭き用モップが装着済み。予備を含めると2枚になりますね。
ちなみに水タンクには容量は減るもののダストボックスも付いていて、2つのタンクを掃除モードにより使い分けします。
というのもUltenic D5S Proは吸引のみ、水拭きのみ、吸引&水拭きの選択が可能。
吸引だけが望みなら大容量のゴミタンクを、水拭きもしたい方は水タンクを選べば良しです。
Wi-Fi設定なしでも使える
Ultenic D5S ProはWi-Fi接続なしでもリモコン操作でおおよその機能が使えます。
裏面の電源スイッチONで即操作が可能。全ての掃除モードをカバーできるので機器に強くない人でも簡単にスタートできます。
ただし全ての機能を使うにはアプリをインストールしてWi-Fiの接続が必要です。
説明書のQRコードからの読み込み、またはApp Store、Google Playから直接ダウンロードが可能です。「Ultenic」で検索してみてください。
Ultenic
Shenzhen Ultenic Technology Co.Ltd.無料posted withアプリーチ
アプリの使い方はメールアドレスとパスワードを設定して登録を済ませ、購入したデバイス(今回はD5S Pro)を選択します。
アプリ画面の手順に従うだけで簡単です。
電源ONにしてボタンを5秒同時押し。お使いのWi-Fiルーターを選択してパスワードの入力、最後にロボット掃除機のホットスポット「Ultenic-XXXX」に接続で完了です。
Ultenic D5S Proで出来ること
ということで全ての設定が完了してリモコンでもスマホでも操作可能に。他製品のロボット掃除機とほぼ同じ流れでした。
Ultenic D5S Proの特徴は最大3000PaのハイパワーでMAX稼働時間が150分、充電が少なくなれば自分で充電ベースに戻って回復します。
高さ7.3㎝の薄型で家具やベッド下の掃除も得意で、カーペットを自動判別して吸引力を最大に引き上げる能力も備えます。(16mm以下の障害物を乗り越える。)
リモコンでは時間設定と予約設定をはじめ、自動モード、充電ベースに戻る、手動でラジコンの様に動かすことも可能。
掃除モードは具体的には4つで、
・部屋全体を自由に動き回る自動モード
・同じ場所を集中的に掃除するスポット掃除モード
・壁際を中心に掃除するエッジ掃除モード
・特定の部屋を掃除するワンルーム掃除モード
また3段階の吸引力と3段階の水量が調整できます。
ここまではリモコン操作でアプリ画面は下記。
走行が始まると走行通路が形成されていきます。説明が入るのでリモコンより分かりやすくて使いやすい。
アプリ側では吸引をオフにした水拭きのみも行える。
吸引力と水量調整も分かりやすく、リモコンでは行えないスケジュール設定や掃除記録の詳細なども。
本体LEDのオンオフに、ポジショニングで本体から音を発して場所の確認も可能になります。
またブラシなどの消耗品の取り換え時期や、ファームウェアアップデートも搭載するので可能であればインストールしたいアプリです。
実際に使ってみた感想
一通りの機能を使い終えての感想なんですが、吸引パワーが優れているのに他製品に比べて音が静か。
部屋の間取りを覚えて効率良く掃除するというタイプではないですが、移動スピードがかなり早いので掃除スピードに比例します。
静かにしっかり掃除してくれる印象が強めに残りました。
オートはランダムに動くので適当に全体を掃除している感じですが、スポットや壁際走行も交えることでお部屋はかなり綺麗に仕上がります。
正直に期待以上で2万円台なら優秀なロボット掃除機。見た目が良いのもプラスして入門機としてや安さを重視する方に十分おすすめできる性能です。
長時間稼動もできるため、1回の稼動で結構な量のホコリやゴミを回収してくれましたが、ゴミタンクは500ml大容量で頻繁なゴミ捨ては不要です。
吸引のみの掃除をするならこのダストボックスは必須。リモコンやアプリ操作で水量の調整はできても0にすることはできません。
水タンクを設置すると常にモックが濡れるくらいの設計になっていて、MAXにするとなかなかの水量のため少量で良いくらい。
ちなみに充電中や停止中に水が出続けて周辺がびちゃびちゃに、なんてことにはならないのでご安心ください。
あと水タンクを設置している場合には水拭きのみ走行が可能になり、吸引の音がしないのでめちゃくちゃ静かに水拭きしてくれます。これは気に入りました。
自動で吸引&水拭きをいきなり始めるとどうしても取れにくいゴミが出てくるので、しっかり吸引した後に水拭きするのが最も綺麗にできる方法かと。
アレクサとGoogleアシスタントの連携
音声制御でスマートホーム化ができるデバイスなだけに、試しにAlexaとGoogle Assistantに連携してみました。
Alexaのスキルから「Ultenic」を検索して連携する、という手順は簡単でした。ただ肝心の言葉なんですが、、
「掃除機をオンにして」
「掃除機をオフにして」
のみに反応しました。オンで掃除が始まるのは良いとして、オフでその場で掃除機が停止します。せめて充電ベースに戻って欲しい。
他の言い方?なのか「充電、充電ベース、戻る」など試してみましたが反応せず。単純に対応してないのか、もし対応してるならば分かりにくすぎるので改善を求めたいところ。
ちなみにGoogle Assistantも同様です。
動画でチェック
お掃除中の動画を短めにまとめてみました。
Ultenic D5S Proのスペック
製品名 | D5S Pro |
---|---|
吸引力 | 3000Pa |
使用時間 | 最大150分 |
充電時間 | 4~5時間 |
高さ | 7.3cm |
動作音 | ≤60dB |
最小パワーで初期の段階で最大150分の稼働時間。実際には吸引力(中)で1時間半ほど使用して充電ベースに戻っていきました。活動時間としては長いくらいだと思います。
まとめ
これまで1、2万円台のロボット掃除機に5台ほどお世話になりましたが、比べて性能が高くて驚きました。
ここ数年の進化で「低価格でも使える」の基準が上がってるんでしょうけど、Ultenic D5S Proが良かったのは本音でおすすめできます。
音声制御はちょっと残念だったので期待しないでほしいですが、吸引&水拭き両用のロボット掃除機としてレベルが高いです。
・静かなロボット掃除機
・吸引パワー
・掃除のしやすさ
・見た目の良さ
・購入しやすい価格帯
ここら辺はたしかで良いところが目立ちました。評価が高いのにも頷けます。
メインブラシ含めたアクセサリーも安めの設定なので長く使えますね。