こんにちは~。台湾発のオーディオブランド、XROUND(エックスラウンド)からANC搭載完全ワイヤレスイヤホン「FORGE NC」の登場です。
使ってみたところすっごい機能盛りで、専用アプリで行うカスタマイズで自分色に染められます。
例えば左耳2回タップは音量UPがデフォルトですが、再生や次曲などへ操作を割り当てることも可能。
装着検知機能やマルチポイントのオンオフ、外音取り込みのモードやレベル変更、分かりやすいイコライザー調整なども印象深いです。
こうした多機能なイヤホンは逆に面倒に感じることも多いのですが、専用アプリ「XROUND MyTune」の使いやすさが圧倒的。
気づけば愛着の湧くイヤホンになってます。
Makuakeに登場
こちらのワイヤレスイヤホン「FORGE NC」はクラウドファンディングのMakuake発。
目標金額の1400%を超える出資が募る人気製品で、今回はサンプル品をいただいたのでレビューに至ります。
一般販売の予定価格は14,000円。
XROUND FORGE NCのスペックとFORGEの違い
早速のこと開封していきます。
スライド式のパッケージ、かっこいいですね。
本体の横にQRコードがあって、読み込むと専用アプリの「XROUND MyTune」をインストールできます。
XROUND FORGE NCはIP67の防塵・防水規格で砂埃や水没にも耐えられるANC搭載イヤホンで、日常使いにはもちろんスポーツにも向いてます。
対応コーデックはSBC、AAC、低遅延のaptXに加えて高音質で安定した接続に期待できるaptX Adaptiveまで対応。
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive |
通信距離 | 15m/障害物なし80m |
ドライバー | 7mm複合チタンコートドライバー |
再生時間 | 9時間/ケース込み32時間 |
充電時間 | 約1時間/15分で約1時間再生可 |
防水防塵規格 | IP67 |
ANC | 有 |
外音取り込み | 有 |
装着検知機能 | 有 |
マルチポイント | 有 |
Qiワイヤレス充電 | 有 |
ノイズキャンセリングをオンにしながら最大9時間の長い再生時間は素晴らし~の一言。
耳への着脱だけで再生と一時停止を自動で行う装着検知機能に、2台同時接続ができるマルチポイントも付いてます。しかもオンオフ可能。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。
ちなみに今回のプロジェクトはFORGE NCと同時にFORGEも対象です。
FORGEは何が違うのかって、ANC・ワイヤレス充電・aptX Adaptiveに対応していない代わりに価格が9,980円と手頃になります。
カラーもホワイトゴールド・ブラックゴールドのFORGE NCに対してFORGEはブラック1色のみになるのでご注意を。
今回はFORGE NCのレビュー。
付属品は本体、Type-C充電ケーブル、イヤーフック×4(Null/S/M/L)、コンフォートイヤーピース×3(S/M/L/XL)、低音強化イヤーピース×3(S/M/L)です。
本体外観
充電ケースのサイズはこの感じ。
べたべた触ると指紋や皮脂汚れが少し気になりますが、ブラックゴールドは高級感があって素敵ですね。
背面にはType-C充電ポート。
Qiワイヤレス充電にも対応でとても便利です。
正面のLEDはケース蓋の開閉の際にも点灯し、充電残量の確認ができます。残量が少なくなるとオレンジ→赤へと変化。
ケース蓋はマグネット式で指の腹を使ってパカパカしやすく、イヤホンも指で摘まんで取り出しやすい設計でした。
初回のペアリングはこの状態でOKで、接続するデバイス側のBluetoothをオンにして「FORGE NC」を選択。イヤホンを取り出すことなく完了します。
初期装備でツメありのフックがついてますが、つめなしフックも同梱されるのでお好みで。片耳約5.4gとちょっとだけ重いイヤホンもフックのおかげで落下の心配が激減します。
専用アプリの使用感
専用アプリ「MyTune」を介してイヤホンとケースの充電残量が分かります。
アプリを使ってみた感想は軽くてサクサク動いて反応が良く、細かいところまで触れるのに直感的に使えて優秀です。
毎度アプリ側で接続する必要はありますが、一瞬で完了するので苦にならなく、無駄に常時接続されるよりも有りだと思ってます。
XROUND MyTuneアプリのトップ画面ではイコライザー調整、外音コントロールとノイズキャンセリング調整、カウントダウンタイマー、エージング機能が選択可能。
イコライザー調整では予めボーカルや低音ブーストなど6種類が用意され、手動で好みの設定の登録も可能になってます。タップするとすぐにイヤホンの音質が変化するので分かりやすくて良いですね。
どれが良いのかいまいち分からない場合には「TailorID」機能がおすすめ。
聴覚テストで耳の感度を測定し、AIによる分析で自分の耳に合ったイコライザーがつくられます。(静かな場所で行わないと聞こえない音が結構あります。)
外音取り込みモードが非常に優秀でした。18段階でシームレスに設定変更できまして、バランス、トーク、トレーニングなどシーンに合わせて聞き取りやすい音を切替えできます。
レベルは20までありますが、19は通話中の風切り音防止モード、20は騒音を打ち消すノイズキャンセリング機能になってます。
つまり外音取り込みは18段階でノイキャンはオンオフのみになるようです。
カウントダウンタイマーはMAX59分59秒まで設定できます。
予め設定しておくとイヤホン側のタップだけでスタートできるこちらは、タイマーが0になったときにイヤホンから鳴る効果音でお知らせしてくれます。
完全防水のイヤホンのためスポーツや入浴タイムなどにも良さげで、集中して作業したい場合にも使えそう。
設定からは操作設定の変更、装着検知機能・マルチポイント・サイドトーンのオンオフとこちらも細かいところまで触れます。
耳からイヤホンを外すと一時停止、装着すると再生される装着検出は便利ではあるけれど、人によっては煩わしくも感じるので解除できるのはポイント高し。
またマルチポイントをオンにすればPCとスマホなど2つの機器へ同時に接続できるので、切り替えが非常にスムーズです。
最後に、操作設定はデフォルトで割り当てられているものの、自分好みに変更して覚えやすく使いやすくカスタマイズできます。
ここまで細かく設定できるイヤホンは初めてですが、細かいのにアプリが使いやすいので楽しさの方が上回ります。これは使い込み要素満点。
ノイキャンの効果と音質
イヤホン側の操作でアクティブノイズキャンセリングと外音モードの切替ができまして、アプリではさらに外音取り込みのレベルを変更可能です。
気になったのはオフがないのでANCか外音取り込みの2択なんですね。
外音コントロールは0が最も外音を取り込み18が最大値、20にするとノイキャンになるように数値を上げるほど周囲の音が聞こえなくなる仕様です。
0だと環境音が強すぎて耳が疲れるので、最低でも10以上に合わせたいところ。15くらいがナチュラルで好ましい。
ノイキャンは完璧に騒音を消すような強いものではないものの、換気扇や空気清浄機など低めの騒音を明らかに軽減します。
テレビ音、人の声、タイピング音なども遠くに聞こえるので、周囲の音が気になって集中できないときや没入感を得たい場合に実用的なレベルです。
豊富なイヤーフックとイヤーピースのおかげで装着感が良く遮音性も高め。
音質はカスタマイズなしのデフォルトで聴いてもバランスが良く、臨場感のある迫力のサウンドです。低音から高音までクリアで繊細な音までしっかり表現。
曲に合わせてイコライザーをお好みにガシガシ調整するのも楽しく、バラードならボーカルにして息づかいまで感じるのも良いです。
が、最終的には自分の耳に合わせたTailorIDが1番聴きやすいなと…。聴覚テストの精度の高さが伺えます。
まとめ
音質だけでも納得できる1万円台のイヤホン「XROUND FORGE NC」ですが、アプリの使用で最大限にポテンシャルを引き出せます。
自分好みのイヤホンに出会えるなんとも素敵な製品でした。
Makuake(マクアケ)プロジェクト終了日は2021年12月9日です。